沖縄や九州などに強風をもたらしている、大型で強い台風2020年の台風9号(メイサーク)。その勢いも治まらないうちに、台風10号(ハイシェン)が発生しました。
台風10号「ハイシェン」は、記録的な大雨や暴風などをもたらす恐れがあるため、最大級の警戒が必要となるということです。
気象庁は、暴風などを対象とした「特別警報」を発表する可能性もあると警戒を呼びかけています。
そこで、この台風10号「ハイシェン」について気になる点についてチェックしたいと思います。
- 台風10号「ハイシェン」は上陸する?
- 進路予想や警戒地域はどこ?
- 「ハイシェン」の名前の由来や意味とは何?
- 台風10号「ハイシェン」の規模や大きさは?
- 接近はいつ頃?
このような疑問を確認していきましょう。
2020年台風10号「ハイシェン」は上陸する?進路予想や警戒地域はどこ?
台風10号 特別警報の可能性も 6~7日に沖縄 奄美 九州に接近か #nhk_news https://t.co/Xn2RsqxaxV
— NHKニュース (@nhk_news) September 2, 2020
記録的な大雨や暴風などをもたらす恐れがあると言われる、台風10号「ハイシェン」。日本に上陸するか?とても気になります。
台風は5日の土曜日に沖縄の大東島地方へ近づき、6日の日曜日から来週月曜日の7日にかけて沖縄本島地方や奄美地方、そして九州に接近し、上陸するおそれもあります。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200903/k10012597661000.html
沖縄や九州に接近し、上陸する恐れがあるようです!
進路予想の図を見ても、沖縄や九州地方に上陸するようなコースです。
上陸しなくても暴風域に入るのは間違いなさそうなので、沖縄や九州地方はとくに警戒地域になるでしょう。
2020年台風10号「ハイシェン」の名前の由来や意味とは何?詳しくチェック!
2020年の台風10号は「ハイシェン」という別名がついています。これは「海神」という意味です。
海の神といったらポセイドンを思い浮かべます。
https://www.instagram.com/p/CEm0-Bkjf6-/でも、「ハイシェン(海神)」という名前をつけたのは中国です。「ポセイドン」はギリシャ神話の神ですから、「ハイシェン(海神)」の由来ではないでしょう。
では、「ハイシェン(海神)」という名前の由来とは何でしょうか?調べてみましたが、これが「ハイシェン(海神)」の由来だ!という明確な答えは見つかりませんでした。
しかし、中国で海神と言われるのは、媽祖(まそ)であることが分かりました。
https://www.instagram.com/p/CA-nDhyA0rO/ポセイドンとはイメージが全く違いますね。wikipedia によると、航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神だそうです。
媽祖は当初、航海など海に携わる事柄に利益があるとされ、福建省、潮州など中国南部の沿岸地方で特に信仰を集めていたが、時代が下るにつれ、次第に万物に利益がある神と考えられるようになった。
もともとは「海の神」でしたが、今は「万物に利益がある神」のようです。天上聖母、天妃娘娘、海神娘娘、媽祖菩薩 などの別名があります。
「ハイシェン(海神)」の御札のようなものには「海」の文字がありますね。
ではこの「ハイシェン(海神)」にはどのような伝説や神話があるのでしょうか?
媽祖は宋代に実在した官吏の娘、黙娘が「ハイシェン(海神)」となったものだそうです。
黙娘は建隆元年(960年)、興化軍莆田県湄州島の都巡林愿の六女として生まれた。幼少の頃から才気煥発で信仰心も篤かったが、16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められた。しかし28歳の時に父が海難に遭い行方知れずとなる。これに悲嘆した黙娘は旅立ち、その後、峨嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったという伝承が伝わっている。
海難でお父さんを亡くし、その悲しみから仙人のもとへ行き、神になったということです。
また、媽祖(ハイシェン)にはもう一つの伝承があります。
父を探しに船を出し遭難したという伝承もある。福建連江県にある媽祖島(馬祖列島、現在の南竿島とされる)に黙娘の遺体が打ち上げられたという伝承が残り、列島の名前の由来ともなっている。
媽祖自身が、父を探しに船を出し、海で亡くなったという伝説です。いずれにしても悲しい物語ですね。
海難事故でお父さんを亡くし、悲しみから女神になった媽祖が、航海・漁業の守護神「ハイシェン(海神)」になったというのもわかる気がします。
大きな被害が予想されている2020年の台風10号。海の守り神「ハイシェン(海神)」が、被害を少なくしてくれるよう願います。
2020年台風10号の規模や大きさは?接近はいつ頃かもチェック!
台風10号は「ハイシェン」の規模や大きさはどのくらいなのでしょうか?
日本に上陸直前になっても普通の台風のように勢力を落とさず、6日(日)9時の予想は中心気圧930hPa、最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sの「非常に強い」勢力が予想されています。
「中心気圧930hPa、最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/s」と言われてもピンと来ませんね。
過去の台風と比較すると分かりやすいです。
「非常に強い」勢力で上陸すれば、2018年の台風21号以来となります。この台風の襲来時には、大阪市など関西の市街地で最大瞬間風速50m/s前後の暴風に見舞われ、屋根が飛んだり車が横転するなどの甚大な暴風被害が発生。記録的な高潮によって関西国際空港が水没したり、神戸市の臨海部が浸水する被害も発生しました。中心気圧930hPaで上陸すれば、「第2室戸台風(上陸時925hPa)」、「伊勢湾台風(上陸時929hPa)」といった歴史的な災害をもたらした台風に匹敵することになります。
同じ規模の「伊勢湾台風」Wikipediaによると、このような大きな被害がでています。
1959年(昭和34年)9月26日に潮岬に上陸し、紀伊半島から東海地方を中心にほぼ全国にわたって甚大な被害をもたらした台風である。伊勢湾沿岸の愛知県・三重県での被害が特に甚大であったことからこの名称が付けられた。死者・行方不明者の数は5,000人を超え、明治以降の日本における台風の災害史上最悪の惨事となった。
同じような規模の「伊勢湾台風」では死者・行方不明者の数は5,000人を超えだそうです。今は防災体制が整っているとはいえ、ものすごい規模の台風であることが分かります。
発達ピークの勢力を保ったまま、6日(日)に九州など西日本に接近・上陸するおそれがあります。過去最強クラスで接近・上陸の可能性があり、最悪のケースを想定して極力早めに台風への備えを行うようにしてください。
6日(日)には九州・西日本に接近・上陸する恐れ。早めに最大限の備えをするべきでしょう。
まとめ
- 台風10号「ハイシェン」は沖縄、九州地方に上陸する恐れがあり、沖縄、九州地方は警戒地域になると思われる。
- 台風10号の名前「ハイシェン(海神)」の由来や意味とは何か?それは、中国の海の神、媽祖(まそ)であると思われる。
- 媽祖は、宋代に実在した官吏の娘、黙娘が海難事故でお父さんを亡くし、悲しみから航海・漁業の守り神になったという伝承がある。
- 台風10号「ハイシェン」の中心気圧930hPa。死者・行方不明者の数が5,000人を超えた「伊勢湾台風」並の規模。
なぜ、台風に名前を付けるか?気になったらこの記事をご覧ください。
以上「【2020】台風10号「ハイシェン」の名前の由来や意味は何?進路や警戒地域をチェック!」でした!
最後まで読んでくださり、有難うございました。