2020年8月22日。与那国島の南南西で台風8号が発生しました。24日には沖縄に接近するということです。
この台風8号は『バービー』という名前がついています。この『バービー』という名前。可愛らしい名前ですが、いろいろな疑問が湧いてきます。
- バービーの名前の由来は?どんな意味?
- 名前は誰が、どうやって決めているの?
- なぜ台風に名前をつけるの?
- 以前の「バービー」はどうだった?
台風8号の『バービー』という名前の疑問、確認してみましょう。
バービーの名前の由来は?どんな意味?
【警戒】台風8号「バービー」発生、沖縄や九州に接近の恐れhttps://t.co/ca2R7jFRAx
22日午前9時、与那国島の南南西で台風8号が発生。24日にかけては沖縄に接近し、その後は九州にも近づく恐れがある。 pic.twitter.com/YbzTIIViWx
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 22, 2020
2020年8月22日。台風8号が発生しました。この台風は『バービー』という名前がついています。
『バービー』という名前から、ネット上では、「バービーってどんな意味?」という疑問や
「バービー人形のバービー?」とか
「フォーリンラブのバービーを連想した」
などという発言がたくさん上がっています。
与那国島辺りに台風のできたらしいね!名前は「バービー」
これなの?これなのか?どっち??🤪 pic.twitter.com/09TnMz8NFz— 熊本のマサ (@20thboymasa) August 22, 2020
この『バービー』という名前の由来は何かというと、ベトナム北部の山の名前『Bavi』だそうです。
とても綺麗な景色ですね。
バービー(Bavi)山脈は、ベトナムの首都ハノイから西側にあります。
バービー山脈付近のバービー高原は首都ハノイから車ですぐ、ということでハノイ市民にとって人気の観光地となっています。
名前はどうやって決まった?
では、この『バービー』という名前はどうやって決まったのでしょう。
台風の名前を決めているのは、日本含む14カ国等が加盟している『台風委員会』です。台風の名前はその都度考えてつけているのではなく、140の名前を順番に付けています。『台風委員会』の14カ国がそれぞれ10個ずつ出した名前です。
『バービー』は70番目の名前。名前は約5年で一巡します。
140の名前はここに一覧になっています。
台風の名前はこのような条件でつけられており、日本は星座名になっています。
- 文字数が多過ぎないこと(アルファベット9文字以内)
- 音節が多くなくて発音しやすいこと
- 他の加盟国・地域の言語で感情を害するような意味を持たないこと
なぜ台風に名前をつけるの?
そもそもなぜ台風に名前をつけるのでしょうか。
気象庁のホームページにはこのように書かれています。
- 国際社会への情報に台風委員会が決めた名前をつけて、それを利用してもらうことによって、アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解を推進すること
- アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めること
ひとつ目の目的は抽象的でよく分かりませんが、「人々の防災意識を高める」という目的は理解できます。
今回の台風8号。名前が『バービー』だったことで、「バービー人形」や「フォーリンラブのバービー」を連想して話題になりました。
これにより台風が近づいていることが意識されれば「人々の防災意識を高めること」につながるかも知れません。
以前の「バービー」はどうだった?
2020年台風8号『バービー』ですが、これ以前の『バービー』はどんな台風だったのでしょうか。
Wikipedia によると以前の『バービー』と名付けられた台風はこのような台風でした。
- 2002年台風22号 ・・・ 熱海港北防波堤で、高波によって十数人が海に流された。漁船等により17名が救助されこのうち、2名の死亡が確認され、その他4名は軽傷であった
- 2008年台風18号 ・・・ ほとんど発達しないまま温帯低気圧に変わった
- 2015年台風 3号 ・・・ フィリピンに接近したが更に勢力を弱めたため、フィリピン当局は19日朝に「ベティは低気圧まで弱体化した」として警戒を終了した
2002年の『バービー』は犠牲者が出ていますが、大きな被害が出た台風ではなかったようです。
もし、大きな災害をもたらした台風ならば、気象庁のホームページにあるように、以降の台風には使用しないことになっています。
台風のアジア名は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会の加盟国・地域からの要請を受けて、そのアジア名を以後の台風に使用しないように変更することがあります。
『バービー』という名前が現在も使われているということは、以前のものも、大きな災害をおこさなかったということです。
今回も大災害をもたらすことなく、『バービー』という名前が使われ続けて欲しいですね。
まとめ
- 台風8号の『バービー』という名前の由来は、ベトナム北部の山『Bavi』山脈から来ている。
- 台風の名前は日本を含む14カ国等が加盟している『台風委員会』が140の名前を順番につけている。
- 台風に名前をつける目的のひとつは「アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めること」
- 2002年の『バービー』は2人の犠牲者が出たが、大きな災害をもたらす台風ではなかったので現在も『バービー』の名前が使われている。
以上「台風8号【バービー】の由来は?なぜ名前を付けるのかを調査!」でした。
今日も最後まで読んでいただき、有難うございました。