女優の高畑充希(たかはたみつき)さん、NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』のヒロインとしても有名ですが、2017年の夏ドラマ『過保護のカホコ』(民放ドラマ初主演)で大人気になり、後日談を描いたスペシャルドラマ『過保護のカホコ〜2018 ラブ&ドリーム〜』も好評で、平均視聴率も10.9%と二桁をマーク。10月からは『忘却のサチコ』で主演を努めます。
高畑充希さんといば、X-Japanの名曲『紅』を熱唱するCMがインパクトが強く、かなり話題になりました。CMでは、高畑充希さんの熱唱に目を奪われますが、よく見ると、スマホの画面に「別れましょう」の文字が出ています。これはどんな意味があるのでしょうか。
また、高畑充希さんの歌に合わせて、スマホ画面の犬が歌っていますが、これは何のアプリなのでしょうか?ロケ地は北海道の小樽だったようですが、なぜ、わざわざ小樽で撮影されたのでしょうか。確認してみましょう。
小樽の「紅」CM,「別れましょう」の意味は?
高畑充希さんが「紅」を歌っているのは、どんなCM?
話題になった、高畑充希さんの『紅』を歌うCMは、2018年6月から8月にかけて放映したNTT docomoのCM『紅の空に』編です。高畑充希さんが夕焼けの港でiPhone片手にX Japanの『紅』のサビ部分を熱唱。堤真一演じる彼氏のスマホにでは、高畑充希さんに合わせて犬のキャラクターが歌っています。その上には「別れましょう」の文字が…
通常、話題なったCMでも、放送期間が終了すれば忘れられてしまいますが、いまだに「高畑充希 紅 動画」などの検索が多いようなので、それだけ印象に残っている人がいるということでしょう。一時期CMが大量に流されていたため、ネット上には、何度も聞かされると「耳障り」「うるさい」などという反応もありました。でも、ピタッと流れなくなると、また聞きたくなるものかも知れません。
なぜ「紅」?「別れましょう」の意味は?
このCMで、高畑充希さんは『紅』を歌っていますが、なぜ「紅」なのでしょうか?また、「別れましょう」というメッセージにはなにか意味がこめられているのでしょうか?ネット上には、「iPhone X の『X』つながり?」「『紅』を失恋ソングと解釈している」「『別れましょう』はiPhoneの買い替えを誘っている」など、いろいろな憶測が書かれていましたが、本当のところは、CMを作成した人に聞かないと分からないでしょう。
「大人ンサー」というサイトに、docomo 担当者のインタビューが載っていました。その中で担当者はこのCMの意図をこのように語っていました。
《iPhone『X』と『X』JAPANをかけ合わせたもので、別れのシーンにふさわしい、夕景に合う曲として、『紅』を選曲しました》
X Japanの曲を歌っているのは、iPhone Xの『X』にかけているというのは正しいようです。
明言はされていないですが、『紅』は失恋ソングではなく、作詞したYoshikiさんが、亡くなったお父さんについて書かれた詩と言われます。CM作成者の意図としては、失恋ということではなく「別れのシーン」ということで『紅』を選択したということです。でも、それよりも、高畑充希さんが『紅』を歌うというインパクトを狙ったということのほうが大きいのではないでしょうか。
高畑充希さんが送ったメッセージ「別れましょう」の意味についてですが、担当者もこのようにしか答えていません。
《理由は…ご想像にお任せします》
その後の展開でなにか分かるのか?と思っていましたが、何もはっきりしないまま、高畑充希さんのシリースは終わってしまいました。DocomoのCMは、Soffbankの「白戸家のお父さん犬」や、auの「三太郎シリーズ」のようにずっと世界観が続いているものと違って、スパッと変わってしまいます。シリーズが終了するので、二人の別れで完結させた、ということだけかも知れません。
歌う犬はアプリ?
CMでは、高畑充希さんの歌に合わせて、犬のキャラクターが歌っていますが、これはアプリではなく、iPhone X のiMessageで使える『アニ文字』という絵文字です。iPhone X のカメラの顔認証技術を応用したもので、カメラに映る人の表情に合わせて、犬やパンダ、ウサギなどのキャラクターの表情が変わるというもの。
『アニ文字』はiPhone専用、しかも iPhone X 以降しか使えないのですが、それ以前のiPhoneや、Androidでも使える疑似アプリがあるようです。
CMのロケ場所は、なぜ小樽?
このCMは、撮影場所はどこ?ということでも話題になりました。ネット上ではCMと同じ小樽の風景写真がいくつも上がっていますので、ロケ場所は小樽で間違いないようです。
高畑充希ちゃんが紅を熱唱するCM の場所やっとみっけた♡
小樽ってのはわかったんだけど、このアングルが見つけられなかった(≧∇≦) pic.twitter.com/zpuAc8x1oU— あさみ⊿ (@misssunrise0411) 2018年7月2日
真偽の程はわかりませんが、「撮影しているのを見た」投稿もあります。
絶対東小樽の海にもいた
撮影してるの見たもん
高畑充希なのかまでは見てないけど https://t.co/T5Y9OMwxap— ウララサン (@uraran0330) 2018年6月28日
でも、CMのこのシリーズは、北海道という設定ではないのに、なぜわざわざ北海道の小樽まで行って撮影したのでしょうか。
放映中は、高畑充希さん自身がこのCMについて語ったインタビューなどは、なかったようですが、日本テレビの情報番組『PON!』で高畑充希さん自身がCMのエピソードを語っていました。この日は、スペシャルドラマ『過保護のカホコ〜2018 ラブ&ドリーム〜』放送日で、番宣のため、共演の竹内涼真さんと一緒に出演でした。
放映期間は終了していましたが、CMで高畑充希さんが歌うシーンが流れ、反響が大きかったことが話題になりました。「このときちょうど、映画(撮影)で北海道にいて、世の流れについていけてなくて」「帰ってきたらめっちゃ連絡来てて」反響のすごさに驚いたようです。
CMの撮影日ははっきりしませんが、高畑充希さんが出演した映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の撮影時期と重なっていると思われます。映画のエキストラ募集によると撮影場所は「札幌市内を中心とした北海道内」。札幌ー小樽間は約38km、車で40分程なので、映画撮影の合間にもCM撮影できるということで小樽が選ばれたのでしょう。
高畑充希さんは「『紅』歌うのが直前に決まって、あんまり練習できていない」とも語っていましたが、練習できなかったのは、映画の撮影で時間がとれなかったということかも知れません。
まとめ
- 高畑充希さんが『紅』を歌うCMでの「別れましょう」には特に深い意味はなさそう。CMのシリーズを別れで終わらせるだけではないか。
- CMの撮影タイミングに北海道で映画の撮影中だったため、撮影の合間に撮れるということで小樽が選ばれたと思われる。
『PON!』では、CMの『紅』熱唱について「入り込まないと歌えない」と言っています。高畑充希さんの中では、「高畑充希」としてではなく、別れを切り出した女性の役に「入り込んで」歌っているのでしょう。だからこそ、照れた様子もない、迫力のある歌い方で、よりインパクトを与えてくれているのだと思います。
これから、ドラマ『忘却のサチコ』が放映されますが、辛いことを忘れるために美味しいものを食べ続けるという、ちょっと変わったグルメ漫画原作ドラマなので、歌のシーンはないかも知れませんが、ぜひ、別のインパクトを残してもらえることを期待します。
以上「高畑充希 紅CM別れましょうの意味は?撮影はなぜ小樽?」でした。