多くの映画やドラマで活躍している女優の松たか子さん。二代目松本白鸚さんの末娘で、兄は十代目松本幸四郎さん。市川海老蔵さんも親戚という芸能一家です。
松たか子さんといえば、ディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサ役でも有名です。
松たか子さんがエルサの声に選ばれたのはオーディションだったと言われます。一方、伝統歌舞伎一家という家柄だったから説もあります。どちらが本当なのでしょうか。
2014年に『アナと雪の女王』公開されると、社会現象と言われるくらい大ヒットしました。松たか子さんは、そのときの子供たちの反応に感動したとか。どんな反応だったのか。また、松たか子さんは娘さんがいます。自分の子供の反応はどうだったのでしょう。
『アナと雪の女王』の歌をテレビで歌うのを見ることはありません。歌わない理由は諸説ありますが、実際のところどうなのか。確認してみましょう。
エルサ役はオーディションだった?
過去最大のヒットとなったディズニーアニメ『アナと雪の女王』のエルサ役といえば、松たか子さん。挿入歌『レット・イット・ゴー~ありのままで~』も社会現象と言われる程あちこちで歌われていました。
2019年に公開された続編『アナと雪の女王2』でも松たか子さんは見事な歌声を披露しています。
そもそも、松たか子さんがエルサの声に選ばれたのは、オーディションだったのでしょうか。
2015年7月13日『SMAP×SMAP』に出演した松たか子さんはエルサ役はオーディションで選ばれたと明言しています。「最初無理だと思ってました。」「でも、ディズニーのヒロインは一生に一回だから頑張ってみました。」と当初は自信がなかったことを明かしました。
ディズニー社は、オーディションの選考基準などは非公開です。しかし、2019年7月7日の『KANJAM 完全燃SHOW ディズニー映画音楽の秘密に迫る! 』では、ベールに包まれた、ディズニー吹き替え声優オーディションの内側が明らかになりました。
日本語吹き替え版の声優は、誰であっても公平にオーディションで決定。歌の審査も同時に行われている。1作品には100人以上、主役は多いときは50人以上参加することもあるということです。
最初のキャスティング案として考慮されるのは、オリジナルと声が似ている、年齢感があっているか、ということ。でもそれ以上に「こういうキャラクターだからこういう方がいいのかな」という「キャラクターとその方の親和性」が重要視されるそうです。
『アナと雪の女王』のエルサについては、『エルサ』→『王女』→『日本で王女っぽさを感じさせる人』は誰だろう?→『日本の伝統芸能』→『歌舞伎』『松本家』の娘→『松たか子』王家の人間であり、日本でいえば、歌舞伎→「松本家」→「松たか子」ということで、松たか子さんが候補になったという経緯が明かされました。
松たか子さんがエルサに選ばれたのは「伝統歌舞伎一家の娘だから」というのが理由のひとつであることは間違いありませんでした。
でも、それはエルサの候補になったというだけのことで、その後のオーディションで、松たか子さんの歌・演技力・雰囲気が評価され、ディズニーが求めていた「エルサ」像に一番あっていたのが、松たか子さんだったということなのでしょう。
子供の反応に感動!!
オーディションの結果、エルサの声を演じることになった松たか子さんは、その反響の大きさに驚いたそうです。
チケットぴあサイトの記事によると、松たか子さんは 2015年11月6〜8日開催の「D23 Expo Japan 2015」にサプライズとして登壇。ファンの前で生吹き替えを実演し、生歌も披露しました。その後「エルサを演じた感想」についての質問に答えています。
「(公開後は)自分が思った以上の反響を頂いている。」という松たか子さん。「知人の子どもたちがマントをひるがえして歌っている動画が、続々と携帯に送られてくる。」「それを見て“このために私はがんばったんだな”と」子供たちの反応に感動したことを語りました。
松たか子さんは、自身の娘さんがいますが、自分の子供の反応はどうだったのでしょうか。
あす1/17(金)#astudio は #松たか子 さん☆極秘取材には、はとこ #市川海老蔵 さんや『#ノーサイド・ゲーム 』などで共演の友人 #大泉洋 さんが協力!!☆ただいま4歳の娘さんの子育て真っ最中の松さん…女優と母親の両立に奮闘するナチュラルな素顔にせまります!今週はよる11:15~☆お見逃しなく! pic.twitter.com/M2e0FcBxDL
— A-Studio+ (Aスタプラス、Aスタジオ) (@a_studio_tbs) January 16, 2020
松たか子さんは 2020年1月17日の『A-studio』に出演。 MCの鶴瓶さんに「お母さんエルサだって知ってんの?」と質問され、4歳の娘は分かっていて「お母さんエルサなんでしょ?」と聞いてきたと答えています。
『アナと雪の女王2』が公開されて「お母さんエルサの歌歌ってみて」と言われ、「家であまり全力で歌えない」ので、ささやくように歌ってあげた結果「うん…」みたいな微妙な反応だったそうです。
知人の子供が歌っている姿を見て、“このために私はがんばったんだな”と感動していた松たか子さん。番組では反応が微妙だったと笑いをとっていましたが、自分の娘に歌をせがまれて感無量だったのではないでしょうか。
テレビで歌わない理由は?
大ヒットした『レット・イット・ゴー~ありのままで~』ですが、松たか子さんはテレビで歌うことはありませんでした。バラエティ番組で歌うようにせがまれても、頑なに歌おうとしません。期待されていた、その年の紅白歌合戦にも不参加です。
『アナと雪の女王』公開の2014年から、テレビで歌わない理由がいろいろと推測されています。
- DVD発売の話題作り
- 紅白出演のサプライズ
- 主題歌を歌った May J さんに遠慮している
- 映画では歌が修正されているから
- 歌う時 変顔になるから
- 契約の関係で歌えない
「DVD発売の話題作り」「紅白出演のサプライズ」という、戦略上の理由から出し惜しみをしているという説は『アナと雪の女王』公開直後から言われていましたが、DVD発売後も歌うことはなかったですし、サプライズが噂されたその年の紅白出演もありませんでした。
「主題歌を歌ったMayJさんへの遠慮」『アナと雪の女王』はMayJさんがエンディングで歌う『レット・イット・ゴー』が主題歌で、松たか子さん歌うのは劇中歌。それで自分がMayJさんより目立つのは良くないと遠慮していたという説もあります。
しかし、『レット・イット・ゴー』以外の歌も歌うことはありませんし、『アナと雪の女王2』の歌も歌わないことから、これも違うでしょう。
「映画では歌が修正されているから」映画では歌が修正されていているから、そのままだと下手だから歌えない。厳しいオーディションで選ばれた松たか子さん。歌唱力から考えても、これはありえません。
面白いのは「歌う時変顔になるから」。松たか子さんが感情を込めて『レット・イット・ゴー』を歌うと変な顔になるから歌わない。週刊誌などでもこんな説が出ていましたが、「D23 Expo Japan 2015」の公開アフレコで生歌を披露しています(動画)。
またアカデミー賞の授賞式では他国の『エルサ』と一緒に堂々と歌っています。松たか子さんは歌手活動もしているんですから、顔が変になるから歌わないということは考えられません。
松たか子さんが歌っているのは、ディズニーのイベントやアカデミー賞受賞式。やはり、ディズニー社との「契約の関係で歌えない」というのが本当のところでしょう。
まとめ
- 松たか子さんがディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサ役に選ばれたのはオーディションだった。
- オーディションの選考では歌舞伎一家の娘であるということも考慮された。
- エルサの声を演じて、知人の子供たちがエルサの歌を歌う動画を見て、“このために私はがんばったんだな”と感動。
- 自分の娘もお母さんが『エルサ』だということを知っている。歌をせがまれて歌ったが、大きな声を出せなかったために微妙な反応に。
- 松たか子さんがテレビで歌わない理由は諸説あるが、契約の関係で歌えないというのが正しいのではないか。
出演した『A-studio』で松たか子さんは、舞台の仕事と子育ての両立の大変さを語っていました。子供を幼稚園に預けたあと、自宅に帰って寝ると起きられない気がして、実家に帰って爆睡していたら、それを市川海老蔵さんが覗いてたというエピソード。舞台の地方公演では子供と会えないので交換日記をしていたとか。
そんな大変な子育てを語りながら、表情は幸せそうなお母さんの顔でした。松たか子さんが「お母さんエルサなんでしょ?」と娘から言われたときはとても嬉しかったのではないかと思います。
『アナと雪の女王2』の続編はないかもしれませんが、「エルサ」はこれからも、子供たちに大人気であり続けるでしょう。松たか子さんには今後も歌に芝居に大活躍して欲しいと思います。
以上、「松たか子エルサ役はオーディション?子供の反応に感動!!テレビで歌わない理由はやはりコレ」でした。