女優の芦田愛菜さん、幼い頃から人気子役として、数々の映画・ドラマ・CMに出演していました。2017年には、難関と言われる中学に見事合格し、最近では、頭のいいキャラとしてバラエティ番組に出演したり、朝ドラのナレーションを担当するなど、新たに活躍の場を広げています。幼い子役のイメージが強いですが、中学生になり大人ぽくなってきました。
芦田愛菜さんが出演したドラマは多いですが、かつて孤児施設を描いたドラマが、打ち切り危機になりました。それは、どのような経緯だったのでしょうか?
また、CM出演も多い芦田愛菜さんですが、一人三役のCMが、凄い演技力だと話題になったそうです。どんなCMなのか、確認してみましょう。
孤児施設ドラマ打ち切り危機の過去!
批判により打ち切りの危機
芦田愛菜さん主演の孤児施設ドラマといば、2014年の冬ドラマ『明日、ママがいない』です。このドラマは批判が多く、いつ打ち切りになっても不思議ではない状況でした。
『明日、ママがいない』は、「コガモの家」という孤児施設が舞台で、芦田愛菜さんは、ポストと呼ばれる少女を演じていました。なぜポストかというと「赤ちゃんポスト」に預けられたからということ。この「ポスト」という呼び名には、「こうのとりのゆりかご」(通称、赤ちゃんポスト)を運営する慈恵病院は「非常に差別的な内容」とドラマの放送中止を要請しました。
その他にも、「コガモの家」の施設長が子どもたちに、「お前たちはペットショップの犬と同じだ」と言い、里親に引き取ってもらうために泣くことを強要したりする場面があり、孤児施設の子に対する差別を助長するといような批判の声が上がりました。
ネット上では、賛否両論が巻き起こり、子どもの自立というテーマを養護するような意見も多く見られましたが、養護施設の子どもに対するいじめが報告されたり、自傷行為に及ぶ子もいて、批判の多さから、番組のスポンサーがCMを自粛するという事態にまでなりました。
まさに、いつ打ち切りになってもおかしくない状況でしたが、結局、最終話まで放送されました。ただ、批判が大きかったせいか、DVD化はされていません。
なぜ、打ち切り危機になるまで叩かれたのか?
孤児施設で暮らす子どもたちに対する配慮のなさから、現実に養護施設にいる子供に対するいじめが報告され、自傷行為に至る子まで出てきたという状況では、このドラマが、批判を受けるのは当然でしょうし、スポンサーがCMを自粛したというのも、妥当な選択だったと思います。しかし、それだけではなく、多くの人がこのドラマを不快に感じ、ネットで叩かれたのは、重いテーマを扱っているのにもかかわらず、作り手の真剣さが伝わってこなかったことにも原因もあるような気がします。
一例を上げれば、外人の里子になることに憧れている「ボンビ」がアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのポスターを見ながら、「ジョリピー」と叫ぶ場面が毎回のように出てきます。亡くなった樹木希林さんが、ドラマ『寺内貫太郎一家』で沢田研二さんのポスターに向かって「ジュリー」と叫ぶシーンのオマージュなのかも知れませんが、知っている人でも、フザケているような感じを受けてしまいます。
どんな重いテーマを扱ったドラマでも、エンターテイメント性がなければ見てもらえないので、ユーモアが必要な場合もあるでしょう。しかし、笑いの中にも、その裏にテーマに沿った何かがなければ、そのシーンだけが浮いてしまい、不真面目な印象を与えてしまいます。
このドラマは叩かれた結果、打ち切り危機までになりましたが、孤児の問題は現実にあるものです。孤児でなくとも家庭に問題があり、孤独に苦しんでいる子どもは多いと思います。弱い立場の人を傷つけないような配慮のもと、このようなテーマのドラマも作り続けて頂きたいと思います。
一人三役のCMの演技力
パナップのCMでは
話題になった芦田愛菜さんの一人三役のCMとはどんなものでしょうか?「芦田愛菜 一人三役 CM」で検索すると、まず、グリコのパナップのCMが出てきます。
このCMは母親が、「中学生の娘」と「中学生の頃の自分」と3人で話をするという設定。芦田愛菜さんは「中学生の娘」と「中学生の頃の自分」の二役を演じています。
公開されているCMのメーキング映像で、芦田愛菜さん自信が「雰囲気が全然違う2人の女の子を演じることができて、すごく楽しかった」と語っていましたが、母親との距離感に戸惑っている「中学生の娘」と、中学生の頃を思い出させて、娘との距離を縮めようとする「中学生の頃の自分」を見事に演じ分けています。
でも、このCMは、一人二役ですね。芦田愛菜さんが一人三役を演じたCMははあるのでしょうか?
本当の一人三役のCMは?
芦田愛菜さんが一人三役を演じたCMは、『明日、ママがいない』が放映されたのと同じ、2014年の『三洋ホームズ』のCMでした。住宅販売会社のCMなので、家を買うという設定です。お父さんと3人の娘が話をしています。芦田愛菜さんは、長女<マオ>、次女<マナ>、三女<マキ>の3役を演じています。
「マンションが良い」と主張する長女<マオ>は、しっかり者タイプのようで、その場を仕切っています。「一軒家」を押す次女<マナ>は、自分の主張が通らないと嘘泣きをしたりする、ちょっと甘えん坊タイプ。「二世帯住宅」の利点を淡々と説明する三女の<マキ>は頭がよく冷静な眼鏡っ娘。性格の違う三人を演じ分けています。
当時のYahoo知恵袋には、《三洋ホームズCM(3姉妹ver)の3人のうち2人は愛菜ちゃん??ですか?》《ふたりともよく似ているので…でもどこか違うような。。。。。》という質問がありました。質問者は、三人とも芦田愛菜さんだと知って驚き、演技力の高さに関心していました。
よく双子などの設定で、一人二役という映画はありますが、髪型や服装を変えて区別されていても、途中でどちらか分からくなるということもあります。CMという短い時間とはいえ、3人を演じ分けるというのは凄い演技力だと思います。
この三姉妹は、性格の違いがデフォルメされていて分かりやすいですが、14歳の芦田愛菜さん演じるパナップのCMでは、極端な性格の違いというよりも、雰囲気が違う二人を演じ分けています。数年の間に、演技力に磨きがかかっている感じがします。
まとめ
- 芦田愛菜さんが2014年に主演した、孤児施設ドラマ『明日、ママがいない』は、差別的などという批判が上がり、スポンサーがCMを自粛するなど、打ち切り危機と言われるまでになった。
- 一人三役を芦田愛菜さんが演じたCMは、『三洋ホームズ』のCM。性格の違う三姉妹を演じ分けて、演技力が評価された。
批判された『明日、ママがいない』ですが、芦田愛菜さんの演技力については、高く評価されていました。一人二役、一人三役といった難しい演技もできる芦田愛菜さんは、現在14歳。これからどんどん上達していくことでしょう。
加えて、難関中学に合格した頭の良さ。かなりの読書家としても有名なので、コメントを求められるバラエティーやクイズ番組などにも、呼ばれ続けることと思います。
幼い子役時代から見ていると、親戚の子供のように、親しみを込めて「頑張ってほしい」という気持ちが湧いていきます。これからも大活躍することを期待します。
以上、「芦田愛菜 孤児施設ドラマ打ち切り危機の過去!一人三役のCMが話題に!」でした。
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